top of page
鈴木知佳作家写真.jpg

​鈴木 知佳
SUZUKI Chika

profile

自然と人の営みが交わる時点に目を向けフィールドワークを重ねる。
写す/模す/遷すことを通して存在の起源を辿り、事物が体現している時—生成と消滅の繰り返しの内に在る、今−に臨もうと試みている。
主な作品シリーズは、路傍・海岸等訪れた地で採取した1mm足らずの砂(プラスチックやガラス、陶等かつて何かだった欠片)を色ごとに並べた砂の標本「名付けられた色の終わり名付けられない色のはじまり」や、海辺のプラスチック漂流物がゴミとして燃やされ溶けて砂浜の砂や木と共に冷え固まり陽に波に晒されて風化した「塊」に自然の地形と通じる生成の過程や形状を見いだし、マクロレンズで風景写真として写しだすことで人工物の経てきた時間を自然の時間に重ねる「Plastic Landscape」等。 “人工物”という人が自然の中から手に入れた営みが、人の手を離れ再び自然の時間の内へと還ってゆく様を体現するファウンド・オブジェクトへと置き換えられてゆく。

CV

2022.10

3331ART FAIR (3331Arts Chiyoda/東京) コレクター・プライズ 川村文化芸術振興財団賞受賞

2021.8

時 点 (rin art association/群馬)

2020.9

SICF20 Winners Exhibition (スパイラルホール/東京)

2019.9

Monologue of the Blank (ex-chamber museum/3331 Arts Chiyoda/東京)

2019.5

SICF20 (スパイラルホール/東京) 倉本美津留審査員賞受賞

2017.7

個展 ここに在る不在 (gallery ON THE HILL/東京)

2017.8

ART VACANCES (上甑町観光センターながめ施設跡地/鹿児島)

2012.12

あなたはいままさにここにいる
 同じ川に二度入ることは出来ない|いや、一度たりとも同じ川にはいいることは出来ない(京都芸術センター/京都)

2012.8

KOSHIKI ART PROJECT(甑島/鹿児島)2011、10、09、08、07毎年8月アーティストインレジデンスに参加

@chika.suzuki.0623

@_chika_suzuki_artwork_

Artworks

IMG_9112.JPG

「空白のドローイング — 漂流物」2021 部分 

アクリル凹面彫刻 H600×W600×D5 mm

砂.jpg

「 名付けられた色の終わり 名付けられない色のはじまり 」
 2017 N 31°  50' 37" E 129°  54' 46" 砂、海岸、甑島、2016

SuzukiChika-PL.jpg

「Plastic Landscape」2016 

ラムダプリント、アクリルマウント H770×W1200×D25 mm

鈴木氏 作品

Artrela2023

​「地と人を結ぶ」

伊香保を中心に高崎、渋川、榛名山、等各地の砂を採取して標本を制作します。拾った砂から色を見つけ赤白青黒を起点に100色の砂を並べてゆきます。あかい・しろい・あおい・くろい、この四色は色の起源となる色で、古来、日本ではこの四色のみで色を呼んでいました。空も海も森も「青い」というように。そこから、藍や茜など自然に由来するものから色をつくり名付けてゆきます。色の名前は人が自然から見いだし名付けることで手に入れていった文明のアーカイブでもあるのです。名付けた色で彩ったものが壊れ、砂(陶やガラス、プラスチック片等)となってゆく。人の営みの欠片としての砂の標本により、人の時間と自然の時間の交わりがみえてくる。一粒の砂から、伊香保の人々と地の記憶に想いを馳せる作品となれたらと想います。合わせて伊香保の風景に重ね合わせた「Plastic Landscape」の新作イメージを求めて、滞在中は伊香保、榛名山麓の山々の形を歩きみています。

bottom of page